2013年4月15日月曜日

日本酒再デビューは偶然に・1

前回、自身が「日本酒再デビュー組」であることを記しましたのでそれについて簡単に。

いくつかのたまたまが重なって、今ではすっかり日本酒の世界に魅了されてしまっていますが、
本格的にはまったのはここ3、4年ほどのことです。

でもそれよりずっと以前に、日本酒をよく飲んでいた時期がありました。

今から17、8年前くらいのことでしょうか。
当時勤めていた会社に日本酒好きな先輩がいて、ある日飲みに連れて行ってくれました。

「日本酒」と言えば、幼い頃に飲んだお屠蘇のイメージと、
ツンとしたアルコール臭しかイメージになかったのですが、
今思えばちょうどその時期、世は「端麗辛口ブーム」だったのですね。

おかげで、「あ、思っていた日本酒と違っておいしい! するっと飲める!」となり、出会いは悪くなかった方だと思います。

それ以来、様々な端麗辛口系のお酒を飲んでいたある日のこと、あまりにするする飲めるお酒に出会い、思わず「水みたいにおいしい」と口に出したところ、その先輩も「そうだよね」と同調したあと、「ってことは、いっそ水飲んでたらいいんじゃない?(笑)」と何の気なしに冗談を言いました。

その時は、「私みたいにアメ車な女はその方がいいかもですね~」などと言っていたのですが、ふと、「あれ? そんなに水に近く感じるなら、水でよくない?」と思ってしまったんですね。

いや、水で酔えないことは百も承知なのですが。そこから一歩先にある日本酒の楽しさ、奥深さに触れることなく、気が付けば日本酒はフェードアウトして、ご多分に漏れずワインをよく飲むようになっていました。(恐らくつづく)

2013年4月13日土曜日

そして、新政頒布会のフライヤーがプログレっぽい件

引き続き、新政の話。2回続けてなのはそれほど注目度が高いということで、ご容赦を。


新政には「特別頒布会」という制度があるのですが、今年の頒布会のタイトルが、これ。ドン!

「The World of Little Creature of Sake 微生物の世界」


あれ? なんかデジャヴ…。
「~の世界」「~な世界」「~る世界」…。(脳内データベース検索中)

…「蘇る世界」!

イタリアのプログレバンド「PFM」の壮大な名曲「The World Became The World(邦題:蘇る世界)」はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=ZvjssJ7RRLM


いや、テーマの微生物とひとっつも関係ないんですけどね…。勝手に言ってるだけですけどね…。でも頒布会のお酒に添付されていた説明書きのデザインも、どことなくプログレライブのフライヤーの裏っぽいんですよ。ドン!






ちなみに、リアルプログレのチラシの裏はこんな感じ。




興味ないかと思いますが一応表面も。おどろおどろしい感じに仕上がっております。






実際に届いたのは3月頒布のテーマ「麹菌の世界」に基づいた

「黄麹菌」(Aspergillus oryzae/アスペルギルス・オリゼー)の純米酒
「白麹菌」(Aspergillus kawachii/アスペルギルス・カワチ)の純米酒


ラベルもスッキリしたデザインの2本立て。オリゼーの胞子…かな?



裏ラベルを見ると、常温か、やや温めてが推奨のようです。この日は友人のお店に持ち込んで常温を試したあと、「これ、けっこうあっためてもいけるんじゃない?」と意見が一致。

50度位の熱燗で試してもまろやか&軽やかになっていい感じ。酒質はプログレのような重々しさはなく(そりゃそうだ)、どちらかというとソフトロックというか、4合瓶がするするあっという間に終了しました。





常にチャレンジングな「新政」の酒造りに対する姿勢は、ある意味「プログレッシブ」。その点では、造りに詳しい日本酒マニアの好奇心をかき立てるのはもちろんのこと、初心者や私のように日本酒再デビュー組(それについてもおいおい)で、「日本酒の今」を感じるお酒を飲んでみたい方にもおすすめな銘柄です。

2013年4月12日金曜日

『CIPHER』な新政「亜麻猫」ふたつ飲み比べ




6号酵母発祥の蔵

「NEXT5の緑担当」

として知られる、秋田県・秋田市の蔵元、新政(あらまさ/aramasa)酒造
(「6号酵母ってなんやねん」はリンク先で。「NEXT5って?」という説明はまたおいおい)

最近では

「日本酒界のスティーブ・ジョブズ」

という異名まで漏れ伝わって来る辺り、周囲からの注目度、期待度共にいかに高まっているか伺い知れるってもんです。

そんな今をときめく新政から、先日飲み比べたこちらの2本をピックアップ。

「24BY 白麹酒母 特別純米 亜麻猫」

手書きのタグ「2013.1st」「2013.2nd」はお酒の入手先である、秋田県・能代市の天洋酒店さんによるもの。店主の浅野貞博さんに確認したところ、「1st」は1本目のタンク、「2nd」は2本目のタンクという意味で使っているとのこと。よく見ると「製造年月」も違いますね。





飲んでみると…

「あれ? 1stの口開けの印象と違…う?」
(同時の開栓ではないため、記憶をよろよろたどりながらという頼りない飲み比べですが)

プチプチ、チリチリ、舌の上で弾ける感じは1stと共通していますが、この弟の方がもうちょっと茶目っ気がある。顔かたちは瓜二つでクラスメイトも区別がつかないほどだけど、深く付き合うと実はキャラの違いが出てくる双子…、と言えば! はっ、そうですよ! 成田美名子先生著『CIPHER』ですよ!

そうかそうか~、1stはシヴァで2ndはサイファなんだな。そう言えば、この目鼻立ちきれい感が漂うほの甘やかな味は、モデルを生業にしていた双子のイメージにぴったりじゃないか。(どこまでも『CIPHER』ネタでひっぱる気らしい)





まぁ、共感の声はあまり得られそうにないですが、あまり小難しいことを考えずに、日々こうして飲む人がひとりくらいいてもいいですよ…ね?